先天性心疾患の看護とアセスメントや観察項目、看護目標を知ろう!

先天性心疾患患者の看護

先天性心疾患は、出生時に存在する心臓の奇形により、心機能に異常をきたすものである。先天性心疾患の多くは乳幼児期に診断され、小児期にかけて治 療が行われるが、比較的予後がよい場合には乳幼児期に見逃され、成人期に症 状があらわれて見つかる場合もある。その代表的な疾患として、心房中隔欠損 症があげられ、小児期は無症状で 30 歳以上になって右心不全の症状や心房細 動、塞栓症を引きおこして発見されることがある。重症例では、肺高血圧や右→左に短絡して血液が流れる状態になり(アイゼンメンゲル症候群)、手術適応 はなく、中年期までの予後は不良である。治療としては、主として閉鎖術や同種心膜のパッチを使ったパッチ手術が行われる。

先天性心疾患のアセスメントや観察項目

自覚的・他覚的症状
(1)動悸などの不整脈症状
(2)心不全症状(とくに右心不全):
  ⓵.呼吸困難・起座呼吸・発作性夜間呼吸困難
  ⓶.チアノーゼ
  ⓷.咳・喀痰
増悪時増悪時には、上記に加え、以下があげられる。
(3)頸静脈怒張
(4)消化器症状・肝腫大
(5)中心静脈圧
(6)体重の増加
(7)浮腫の状態:下肢、胸部X線検査、胸水の有無
(8)易感染性
(9)感冒様症状:発熱など
診察所見および検査データ
(1)心雑音
(2)胸部X線写真
(3)心電図
(4)心エコー図
(5)心カテーテル検査
日常生活活動状況
(1)食生活:ナトリウム・水分・エネルギーの摂取量
(2)活動量・運動量
(3)日常生活活動の自立度
(4)疲労やストレスの有無

先天性心疾患の看護目標

(1)疾患によりもたらされる心不全や不整脈に伴う症状が改善する。
(2)塞栓症や感染症などの合併症をおこさず、望ましい治療を受けられる。

先天性心疾患の看護活動・方法

心不全症状や不整脈症状出現時には、対症的な看護と治療への援助を行う。手術適応の場合は、周術期への看護援助を展開する。内科的な治療を行っている場合や手術前は、易感染性であるため、手洗いやうがいの励行、身体の清潔の保持が行えるように援助する。また肺塞栓症などの塞栓症の合併をおこしやすいため、呼吸困難や咳嗽、胸痛のほか、下肢の冷感などの塞栓に伴う症状の有無を観察し、出現時には必ず受診することを指導していく。

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