心筋炎の看護とアセスメントや観察項目を知り、看護目標を考えよう!

心筋炎患者の看護

心筋疾患には、大別して心筋炎と心筋症があげられる。心筋炎は心筋組織が炎症をおこす疾患であり、多くは感染症に由来し、ウイルスに起因するものが 主として考えられている。心筋症には、従来その原因が不明であった特発性心 筋症とよばれる一群と、原因または全身性疾患との関連が明らかな二次性心筋症があげられる。

心筋炎の症状は、まったく無症状から重症心不全の状態までさまざまである。心筋炎の初発症状としては、感冒様症状であり、また胸部不快感・胸痛・動歴がみられることもある。心筋炎の急性期には、急性心不全や心原性ショックに進じた治療が行われる。重症であっても、炎症がおさまれば病態の改善が期待できる。看護においては、急性心不全に準じた看護を行い、慢性化を防ぎ早期に回復がなされるように援助を行う。

心筋炎のアセスメント・観察項目

(1)バイタルサイン:発熱の有無、頻脈や徐脈
(2)自覚症状の有無:咳・発熱・咽頭痛などの感冒様症状、胸痛、胸部不快感
(3)検査所見:
  ⓵.心電図変化(ST の変化、一過性の異常Q波、心室性期外収縮などの不整脈)
  ⓶.胸部X線検査
  ⓷.心エコー図
  ⓸.血液学的検査(白血球・赤血球沈降速度・CRP)、ウイルス抗体価検査
  ⓹.心臓カテーテル検査(心電図変化や血液学的検査の結果が心筋梗塞に類似しているため、虚血性心疾患の否定のために行われる)
  ⓺.心筋生検(確定診断に行われる)
(4)水分出納量、食事摂取量
(5)日常生活行動 食習慣、飲酒習慣、運動習慣、日常生活行動の内容 自立度、ストレス
(6)疾病や治療の受けとめ方
(7)心理的状態

心筋炎の看護目標

(1)心筋炎に伴う身体的苦痛が緩和する。
(2)心筋炎に伴う精神的苦痛が緩和する。
(3)合併症を予防し、慢性化することなく早期に回復がなされる。

心筋炎の看護活動

心筋炎の急性期には、重篤な心不全症状をきたしたり、致死的な不整脈が出 現したりする危険性がある。全身状態や症状、訴えをよく観察し、合併症の予 防と異常の早期発見に努める。疾患によってもたらされる苦痛を緩和し、早期に回復がなされるように援助を行っていく。援助方法については、急性心不全の看護および不整脈の看護に準じる。

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