不安定狭心症(UA)の症状や検査を知り、治療方法を学ぼう!

不安定狭心症(UA)について

いままで、労作時にしかおきなかった狭心発作が安静時にも生じるように なった場合は、増悪と考え、このような狭心症を不安定狭心症(UA)とよぶ。また、安静時に、発作が急に生じる場合があり、このような場合、すみやかに 治療しないと、心筋梗塞に発展する場合がある。現在では、急性冠症候群(ACS)の1つのタイプと考えられている。不安定狭心症の分類として、ブラウンワルドの分類がある(下記の表を参照)。

不安定狭心症のブラウンワルドの分類
Class 1:新規、重症または増悪型狭心症
・最近2か月以内に発症した重症の初発労作狭心症
・1日に3回以上発作が頻発するか、わずかな労作によっても発作がおこる増悪型労作狭心症
・安静狭心症はみとめない。
Class 2:安静狭心症(亜急性)
・最近1か月以内に発症した安静狭心症で、48時間以内に発作をみとめない(亜急性)
Class 3:安静狭心症(急性)
・48時間以内に安静時発作をみとめる。

不安定狭心症の症状

不安定狭心症の診断は、おおむね臨床症状によってなされる。労作性狭心症は、肉体的な活動時やストレスが加わった際に生じ、休息やニトログリセリン錠の舌下によって改善する。しかし、不安定狭心症は、
(1)安静時に症状がおこり、通常10分以上持続する、
(2)症状が重篤で新規(4~6週以内)の発症、
(3)徐々に症状が増悪する、という点が特徴である。

不安定狭心症の検査

病歴
新規に発症した症状であるか
心電図
安静時の胸痛発作時の心電図の確認
心臓マーカーの測定
来院時と6時間後(CK-MB、トロポニンなど)
その他
心電図が正常で、心臓マーカーも陰性の場合、負荷試験

不安定狭心症の治療方法

不安定狭心症(または ACS)と診断された場合、冠疾患集中治療室(CCU)に入院させ、ベッド上安静とし、心電図モニターを行う。胸痛もしくは心筋壊死を示す心臓マーカーの上昇が12~24時間なければ、歩行を許可する。
薬物治療
[1] 硝酸薬とB遮断薬の投与
もし、胸痛発作が頻回に生じるようであれば、ニトログリセリンの静脈内投与を5~10 ag/分で行う。その後、12~24時間 発作が生じなければ、経口投与に変更してもよい。B遮断薬は静脈注射または 経口投与が行われる。
[2] 抗血小板薬の投与
アスピリン 81~100 mg/日または、初期用量とし325 mg/日が用いられる。
[3] ヘパリン
ヘパリンの点滴静脈内注射(静注)が有効であることが知られているが、出血の副作用に注意しなければならない。

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