動悸の持続時間や随伴症状について学ぼう!

動悸について

動悸とは、心臓の拍動が速くなったり、不規則になったり、強くなったりする場合に生じる違和感ないし不快感である。すなわち、動悸の病態は、⓵.心臓の調律異常、⓶.収縮力あるいは1回拍出量の増加のいずれかであることが多い。ただし、その自覚は患者の感受性によるところが大きく、心疾患があり、危険な不整脈が出現しても、動悸を自覚しない場合がしばしばある。したがって、動悸は患者の訴える程度や強さから、その危険性を判断することはむずかしい。一方、動修の性質や随伴症状からは、それが病的であるかないか、どのような不整脈であるかなどを類推することができる。
心臓の鼓動は、からだを床や壁につけると反響して自覚しやすくなる。とくに左側臥位では感じやすい。夜間に、これらの状態で鼓動を自覚すると不安になり、交感神経が緊張して心拍数と収縮力が高まる。そのため、ますます強い動悸を感じるが、このような動修は病的ではない。発熱・運動・精神的興奮に伴い自覚する動悸は、洞性頻脈であることが多い。
一方、安静時に突然始まる動修は不整脈であることが多い。

動悸の持続時間

一瞬の「ドキッ」「ドキン」という動悸の多くは期外収縮である。ただし、実際には期外収縮の拍動を自覚しているのではなく、期外収縮から次の心拍までの間隔が空き、そのために強くなった期外収縮直後の拍動を動悸として感じ いるのである。同様に、房室ブロックなどで1拍QRS波が抜けると、次の心拍が強い拍動となり、一瞬の動悸を感じることもある。また数秒の短い動悸は、期外収縮の連発や非持続性心室頻拍の可能性がある。
一方、ある程度長く持続する動悸は、正常心拍から病的な不整脈までさまざまな可能性がある。

動悸の終わり方

持続する動悸が「徐々に楽になった」、または「なんとなく終わった場合は、洞性頻脈か心房細動を考える。一方、動悸が「いま突然終わった」と自覚できる場合は、発作性上室性頻拍や心室頻拍を疑う。

動悸の規則性

規則正しい動悸は、洞性頻脈・上室性頻拍・心房粗動・心室頻拍で生じる。一方、不規則な動悸は、心房細動か期外収縮の頻発を疑う。

動悸の随伴症状

動悸とともに、めまい(岐量)・眼前暗黒感・失神がある場合は、危険な不整脈の可能性がある。また、不整脈がなくても、わずかなで労作で動悸がおこる場合は心不全の可能性、動悸とともに胸痛がある場合は狭心症の可能性を考えることが必要である。
動悸は一過性のことが多いので、患者に動悸は脈のリズムの変化であることを説明し、橈骨動脈や頸動脈の拍動を自分で検脈してもらい、診察時に動悸の ときの脈拍の打ち方を再現してもらったり、こちらからリズムを提示して意識的に感じてもらったりするのもよい。

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