神経痛の原因と症状を知り、治療法を学ぼう!

神経痛について

神経支配領域に沿って、切られたり、引き裂かれたりするような疼痛あるいは灼熱痛(カウザルギア)、電撃様の疼痛など、発作的に相当に激烈な疼痛をおこす病態を神経痛という。疼痛はしばしば反復性であるが、間欠期には症状を示さないことが多い。帯状疱疹などの感染症や、中毒・代謝障害・がんなどに伴っておきるが原因不明のものも多い(下記の表に詳細あり)。頻度は 1万人あたりに3人程度である。

各種の神経痛とその原因
三叉神経痛
:三叉神経第2・第3枝領域の電撃痛
:脳底部の動脈や脳幹部付近の腫瘍による圧迫
舌咽神経痛
:一側の舌根、のど、口蓋、中耳などの刺すような痛み
:腫瘍、外傷、血管による圧迫、40歳以上の女性に多い
肋間神經痛
:肋骨に沿う胸部・腹部の激しい突発的あるいは持続的な痛み
:肋骨の損傷、帯状疱疹後、肺炎、胸膜炎など
後頭神経痛
:後頭から頭頂に、または耳の後部にかけて放散する痛み
:腫瘍、炎症など
坐骨神経痛
:殿部や下肢(大腿後面・下腿外側など)への放散痛
:椎間板ヘルニアや変形性腰椎症、脊椎カリエス、馬尾神経腫瘍、糖尿病や腫瘍、薬物、貧血、アルコール中毒

神経痛の症状

三叉神経痛は針で刺すような痛み、あるいは電撃痛のような激しい痛みが顔面に走るものである。三叉神経第2枝または第3枝領域が支配している頬部、オトガイ部に多く、顔の片側だけにおきて、数秒間から2分ほど続き、1日に 何回も繰り返すが、それ以外のときは無症状で感覚障害もみられない。原因が不明な特発性のものと症候性の三叉神経痛に分けられる。
特発性の三叉神経痛は中年や高齢者に発症し、女性に多い。脳幹から出た三又神経が、上小脳動脈や前下小脳動脈・脳底動脈など蛇行した動脈によって圧迫されることが原因とされる。症候性のものは、外傷や感染症(とくに帯状疱疹後)、腫瘍の圧迫などによる。顔・舌・唇などの特定の点や顔に触れた際のほか、くしゃみ・咀嚼などで誘発される。疼痛が誘発される神経の走行に沿って、痛みの誘発点があるのも特徴である。

坐骨神経痛は、脊髄から出た脊髄神経が坐骨神経になるまでの間の走行上のいずれかの部位で圧迫されるなどして刺激を受けて、大腿後面や肺腹部などに痛みを生じるものである。腓腹部の裏側から足の腫・足底部にかけて、痛みを伴う放散痛や感覚の鈍麻がみとめられる。殿部や大腿外側の座骨神経の走行に沿って圧痛を訴える場合がある。

神経痛の治療

原因の除去や治療が優先され、鎮痛薬やカルバマゼピンなどの抗けいれん薬の投与が有効である。血管による圧迫がみられる場合には、神経と動脈を分離する手術が行われることもあるが、自然軽快をみることもある。
そのほか、自律神経遮断薬・ビタミンB群・副腎皮質ステロイドの投与や、温熱療法・電気療法・超音波療法・マッサージなども行われる。

関連記事

  1. 急性散在性脳脊髄炎の原因や症状から検査・治療方法を学ぼう!

  2. けいれんの分類と、けいれん時の対処方法について学ぼう!

  3. クモ膜下出血の原因や症状を学び、治療・予防方法を理解しよう!

  4. 褥瘡の予防や看護方法と観察(アセスメント)や看護目標を知ろう!

  5. 重症筋無力症の症状や検査を知り、治療方法を学ぼう!

  6. 呼吸障害に対する看護と観察(アセスメント)や看護目標を知ろう!

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。