脳脊髄液減少症の原因や症状を知り、治療方法を学ぼう!

脳脊髄液減少症

脳脊髄液(髄液)が漏出・減少することによって頭痛・頸部痛やめまいなどの 症状を呈する疾患で、低髄液圧症候群ともいわれていたが、実際には脳脊髄液 圧が正常な症例も多いため、脳脊髄液減少症という名称が用いられるように なった。最近まで病態が明らかでなく、慢性頭痛・頸椎症・むち打ち症・うつ病などとして治療されてきた症例も多いため、鑑別が必要である。

脳脊髄液減少症の原因

交通事故やスポーツでの外傷、転倒・転落、出産時の外傷などを契機におきることが多い。脳脊髄液が減少するメカニズムとして、脳脊髄液産生の低下、過剰な吸収や漏出などがあるが、外傷後におきることが多い点で、脳のクモ膜に裂け目ができて脳脊髄液が漏出する機序が推定されている。

脳脊髄液減少症の症状

軽微な外傷のあとに多彩な症状が出現し、起きていると頭痛が強まり、横になると軽快するのが特徴である。最も目だつ症状は頭痛であるが、耳鳴り・めまい、倭怠感・ふらつきや顔面のしびれなどの症状も多い。ほかに複視・視力低下など視覚に関する症状、微熱・動悸・胃腸障害・頻尿などの自律神経障害、記憶障害、思考力・集中力の低下などの高次機能障害が出現することもある。

脳脊髄液減少症の検査

腰椎穿刺で脳脊髄液圧を測定すると正常より低いが、慢性期では正常であることが多い。頭部MRIでは側脳室の狭小化や、小脳扁桃など脳の下方への偏位がみとめられることがある。硬膜外腔への生理食塩水の注入によって、症状 が改善することがある。
造影脳MRIでは静脈が拡張し、硬膜が肥厚している様子が描出される。血流量の増加を反映する所見と考えられている。脳槽シンチグラフィーを行うと、脳脊髄液の漏出が確認できることもある。

脳脊髄液減少症の治療

治療としては、約2週間の安静臥床と十分な水分摂取、輸液などを行う。症状の改善がみられないときは、硬膜外に自家血を注入する血液注入療法を行う。

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